著作物を引用するときのルール

良いと思った文章、絵、写真等をもっと他の人に知ってもらいたい、そう思ったことはありませんか。だけど、文章、絵、写真等をそのままブログやSNSに載せてしまうと、それらの著作物を作った人の著作権(複製権)を侵害してしまうかもしれません。しかし、その著作物を引用という形式で載せている場合には、侵害と認定されてしまう恐れはありません。本稿では、著作物を引用するときの4つのルールについて紹介をしていきたいと思います。

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著作物を引用するときの4つのルール

著作物を引用するときのルールは以下の4つです。
・公表された著作物であること。
・公正な慣行に合致するものであること。
・引用の目的上正当な範囲内で行われるものであること。
・著作物の出所を明示していること。
これらの規定は、著作権法の32条及び48条に規定されています。基本的には、これらの条件を満たせば、適法な引用として認められることになります。
以下、それぞれについて説明をしていきます。

公表された著作物であること

引用できる著作物は、公表された著作物に限られます。すなわち、未公表の著作物を引用してはいけません。 しかしながら、通常、未公表の著作物を知りうることはできませんので、この要件を気にしすぎる必要はないと思います。この要件を気にする必要がある人は、著作物の創作に関わる関係者です。まだ、未公表の著作物を誤って引用に用いてしまわないようにしてください。適切な引用とは認められませんので。

公正な慣行に合致するものであること

公正な慣行というのは、その業界で確立されている引用方法に沿っているか?という事を意味します。公正な慣行とは業界によってまちまちであり、引用方法が確立されている業界と、そうではない業界があります。
例えば、学術論文の場合は、引用方法がしっかりと確立されています。このため、その引用方法に沿えば、よほどのことがなければ公正な慣行から外れることはないでしょう。
これに対して、ブログの場合は、引用方法がそれほどしっかりと確立されているとは言えません。自由なやり方で引用されているように思います。この場合、他人と引用のやり方が異なるからと言って、即座に違法とするのは適切ではないと思います。元の記事と、引用と、明瞭に区別されていることや、両者が主従関係を持つこと等が、ブログから読み取れるならば問題ないと思います。
また、公正な慣行であるか否かという判断は、引用対象物によっても変わります。例えば、文章では、一部分を抜き出してきても引用として認められやすいでしょう。しかし、絵画では、一部分だけ切り出してくることは引用として認められにくくなると思います。
このように、公正な慣行に合致するかどうかというのは、絶対的な基準はなく、業界や引用対象物等の個別の事情を総合的に判断して認められることになります。

引用の目的上正当な範囲内で行われるものであること

正当な範囲とは、著作物を引用するのに、必要十分な範囲であることを表します。正当な範囲内であるか否かは、引用量だけの問題ではなく、引用される内容も問題になります。
例えば、著者が記事中で主張したい内容を裏付ける根拠資料として、他人によって創作された著作物を引用するのであれば、その根拠を示す部分だけを引用するといったことです。このとき、根拠となる部分以外を載せてしまうと、正当な範囲を超えてしまい引用と認められなくなる恐れがあります。あくまでも、主体となるのは著者の主張であり、引用されるものは、著者の主張に従属するものでなければなりません。
しかし、これは他人の著作物の全体を引用してはいけないという意味ではありません。例えば、短歌や俳句、絵画等は、全体を引用しなければならないこともあると考えられるからです。

著作物の出所を明示していること

出所とは、著作物のタイトル、著作者名、出版社名等です。とくに、複製による引用においては、著作者名の表示は必須の事柄になっています(著作権法48条2項)。うっかりと忘れがちなことなので、注意してください。

以上が他人の著作物を引用するための4つのルールになります。


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