繁忙期を回避して質の高い明細書を書いてもらおう

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繁忙期は依頼を避けたほうがいい

 繁忙期に特許事務所に出願依頼することは避けたほうがよいと考えています。なぜなら、繁忙期には時間がなくて、細部まで細かく作成できない可能性があるからです。毎年100件、200件も特許出願をしている大企業のノルマ出願ならともかく、年に数件しか特許出願をしていない企業であれば、1件にかける力は大企業の比ではないはず。よほど急ぎの出願でなければ、時間のある時にしっかり作りこんでもらうことをお勧めします。

繁忙期は3月です

 一般的に特許事務所の繁忙期は3月です。9月、12月が忙しい場合もありますが、これらは3月の比ではありません。3月は年度の終わりの月なので、知財部が出願目標数を達成するために強引に出願したり、研究開発の締めくくりとして特許出願したり、といった事情で出願依頼件数が増えます。そして、特許事務所の仕事は労働集約型なので、出願依頼件数に比例して、特許事務所の仕事も増えます。

仕事は増えても人は増えない

 特許事務所の仕事は代理業なので、仕事が増えたからという理由で簡単に人を増やすことはできません。仕事の依頼が増えることは経営的には良いことですが、現場は大変です。特に、大手の特許事務所の場合、所員は常に何かしらの期限(例えば、明細書の納品、中間処理の応答期限等)に追われています。そのような状況に加えて、繁忙期は、普段よりも依頼件数が増えたり、急な依頼も入ってきます。だからといって、繁忙期だけ人数を増やすことはできませんので、既存の人数で対処します。  

質の高い明細書が欲しいなら繁忙期を避ける

 質の高い明細書が欲しいなら繁忙期を避けることをお勧めします。具体的には4月がお勧めです。3月の繁忙期に明細書の作成を依頼すると、1件あたりにかけられる時間はどんどん少なくなっていきます。明細書作成に使える時間が少なくなるほど品質は劣化します。公知予定があるなどの事情がない限り、3月の依頼は控えて、4月に依頼をするのが良いと思っています。

納期を長くとればよいか?

 納期を長くとればよいと考える方もいるかもしれません。そう単純にはいきません。納期を長くとったところで、特許明細書は通常1~3日で書き上げられてしまいますので、長くとっても意味はないです。むしろ、打ち合わせから執筆までの時間が長くなることで、弁理士の記憶が薄れていくという事態が引き起こされる可能性があります。
 参考:特許明細書の納期

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