本記事ではJ-PlatPatの簡易検索機能を使って特許情報を検索する方法を紹介しています。
J-PlatPatは特許庁が提供する無料の特許情報データベースです。
J-PlatPatを使えば、特許、実用新案、意匠、商標、審判の情報を検索できます。
簡易検索ではOR演算や、特許分類を使えません。このため、本格的に特許情報を検索したい場合には、J-PlatPatの特許・実用新案検索等の他の方法を使うことをお勧めします。
簡易検索の方法
J-Platpatにアクセス
GoogleChrome、MicrosoftEdge又はSafari等のWebブラウザを用いてJ-PlatPatにアクセスします。
本記事からは、こちらのリンク等をクリックすればJ-PlatPatにアクセスできます。
検索キーワードを入力
簡易検索のウィンドウに検索したい言葉(キーワード)を入力し、検索をクリックします。
これにより、キーワードを含む特許文献が検索されます。
なお、ラジオボタン「四法全て」がチェックされている場合、意匠・商標も同時に検索されます。
キーワードは複数入力可
キーワードはウィンドウに複数入力できます。
例えば、「素数 公開鍵 暗号」のように3つのキーワードをスペースで間隔を設けて入力すれば、入力されたキーワードを全て含む文献が検索されます。
検索結果が多すぎる場合には、キーワードを増やして、検索結果を絞ることがお勧めです。
番号検索可能
キーワードの代わりに番号することもできます。
番号とは公報に付与され、公報を一意に識別できる識別番号です。
番号には、例えば出願番号、公開番号及び特許番号があります。
簡易検索では、出願番号、公開番号等の番号の種類に関係なく、全ての公報が検索されます。
なお、ウィンドウに番号とキーワードを混在させた場合、エラーになり、検索結果は表示されません。
自動絞り込み
J-PlatPatは、検索結果が3000件を超える場合には検索結果を表示することができません。
自動絞り込みは、J-PatPatの検索結果を3000件以内に抑えてくれる機能です。
自動絞り込みのチェックボックスにチェックを入れておけば、検索結果が3000件を超えた場合に、公知日/発行日で自動的に絞り込みを行ってくれます。
チェックボックスにチェックを入れてない場合、検索結果が3000件を超えると検索結果を表示できないため、自動絞り込みのチェックボックスにはチェックを入れておくことが望ましいと考えます。
検索結果一覧
検索結果では、検索結果をさらに絞り込んだり、特許分類の件数をランキング表示したり、一覧を印刷したり、CSVデータとしてダウンロードできます。
検索一覧オプション
検索結果は、公知年又はFIでさらに絞り込むことができます。
例えば、2019年(5件)を選択すると、2019年に公知になった、5件の公報が表示されます。
ここで、公知年とは最初の公報が発行された年です。
たいていの特許出願では公開公報が発行された年が公知年になります。
しかし、早期審査等で公開公報よりも先に特許公報が発行された場合、特許公報が発行された年が公知年になります。
分類コードランキング
分類コードランキングは、文献に付与されたFIの数をランキング表示する機能です。
文献に付与されたFIメイングループの数が多い順に表示されます。
ランキングはキーワードが妥当であったかどうかの評価に用いることができます。例えば、上位にランキングされたFIが調査に関係ないFIである場合、キーワードを見直して検索をやり直すことが望ましいと思います。
一覧印刷
検索結果を一覧として印刷する画面を表示する機能です。
検索結果が、印刷用に整形されて表示されます。
あくまでも印刷用の画面なので、リンクやソートを行うことはできません。
CSV出力
検索結果をCSVファイルとしてまとめてダウンロードする機能です。
検索結果の一覧に加えて、要約や、公報へのURLも一緒にダウンロードできます。
なお、CSV出力するにはログインIDとPWが必要であり、事前に登録が必要になります。
公報の表示
検索結果の一覧から、文献番号を選択すると、文献が表示されます。
文献はテキスト又はPDFのいずれかで閲覧できます。
テキスト閲覧の場合にはブラウザ上に明細書の文章が表示され、PDF表示の場合には公報のPDFが表示されます。
テキスト表示の場合、キーワードがハイライトされて表示されるため、内容を確認しやすいと思います。PDFの場合、ハイライト表示はありません。