建物の写真をネットで公開しても良い場合・悪い場合

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建物の写真をネットに公開することは著作権法上OK

建物の写真をネットに公開することは著作権法上OKです。建物の写真をネットに公開することは、建物の著作物の著作権者の著作権を侵害するものではないからです。なお、建物の著作権は、建築の著作物として著作権法第10条第1項第5号に明記されています。

(著作物の例示)
第十条 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
五 建築の著作物

著作権法第10条第1項第五号

著作権法では、建築の著作物に対する制限事項が明記されています。建築の著作物を利用するときには、この制限事項を守るように注意して利用しましょう。

(公開の美術の著作物等の利用)

第四十六条 美術の著作物でその原作品が前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置されているもの又は建築の著作物は、次に掲げる場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。

一 彫刻を増製し、又はその増製物の譲渡により公衆に提供する場合

二 建築の著作物を建築により複製し、又はその複製物の譲渡により公衆に提供する場合

三 前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置するために複製する場合

四 専ら美術の著作物の複製物の販売を目的として複製し、又はその複製物を販売する場合

著作権法第46条

つまり、建物が著作物である場合、著作権の侵害とは、その建築の著作物を建築により複製し、又はその複製物の譲渡により公衆に提供することを言います。要は、建物を建てたり、売ったりすることが駄目だということです。建物の写真をネットに公開することは制限事項として書かれていないため、著作権を侵害しないと考えられます。

建物の敷地内で写真を撮影することは民法上ではNGになる場合がある

建物の写真をネットに公開することは著作権法上OKかもしれませんが、民法上ではNGになる場合があります。例えば、民法206条に違反する場合です。民法206条には、所有権の内容について規定されています。

(所有権の内容)
第二百六条 所有者は、法令の制限内において、自由にその所有物の使用、収益及び処分をする権利を有する。

民法206条

つまり、建物の所有者は法律に違反しない範囲において、その建物を自由に使用等することができるということです。この建物の所有権に基づいて、建物の所有者は「建物は撮影禁止」と設けたり、「写真はネットに公開禁止」と設けたりできます。
例えば、京都タワーでは、エレベーター内での撮影は禁止されています。

Q カメラ、ビデオ撮影は
A エレベーター内での撮影はご遠慮いただいております。展望室内であれば、他のお客様のご迷惑にならない限り、問題ございません。

京都タワーよくあるご質問

このルールを破って写真撮影したり、撮影した写真をネット公開したりすると、民法上の不法行為(建物の所有者の持つ権利を侵害したこと)になります。このような不法行為は、差止請求や、損害賠償請求の対象になるので注意してください。なお、このような所有者の権利が及ぶのは所有者の土地・建物の範囲内です。だから、土地や建物の外からの撮影には、所有者の作ったルールは及びません。

まとめ

建物の写真を撮影して、その撮影された写真をネット上に公開することは著作権法上問題ありません。しかし、その建物の敷地内で撮影した場合には、民法上の不法行為に該当する場合があります。それは、建物や土地の所有者によって撮影や写真のネット公開が禁止されている場合です。

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