特許、商標及び意匠の審査着手時期の確認方法

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特許審査着手時期の確認方法

 特許庁では、特許審査着手見通しの時期を公開(見通し時期リスト)しています。見通し時期リストは、特許庁の「特許審査着手見通し時期照会について」に公開されています。このリストを参照することで、自分の出願が審査されそうか否かのおおまかな時期を知ることができます(記事作成時点では、2020年10月~2021年3月に審査着手されるか否かの見込みが公開されていました。)。

審査着手時期が見通し時期リストに掲載されている場合

 自分の出願が見通し時期リストに掲載されていれば、その期間内に審査開始される可能性が高いです。しかし、この見通し時期リストより詳細な時期まではわかりません。審査は原則として審査請求順に行われるはずなので、他の出願と比べて審査請求日が前の方なのか、後ろの方なのかで、ざっくりと審査着手時期を予測するしかありません。

審査着手時期が見通し時期リストに掲載されていない場合

 自分の出願が見通し時期リストに掲載されていなければ、その期間内には審査開始されない可能性が高いです。つまり、当該期間以降に審査に着手されるということです。どうしても早く審査してほしい場合には、後述の早期審査の活用を検討してください。

もっと詳しく特許の審査着手時期を知りたい場合

 見通し時期リストよりも詳しい状況を把握したい場合には、特許庁に直接問い合わせることができます。ただし、電話やメールなどで簡単にできるものではなく、「審査状況伺書」という書面を作成して、特許庁に提出する必要があります。審査状況伺書が特許庁に届くと、審査請求手続きがすでになされている出願であれば、審査着手予定時期や審査着手後の状況を、郵便で教えてもらえます。
 参考:特許審査着手見通し時期照会について

審査請求は取り下げることができない

 審査請求は取り下げることができません。取り下げを認めてしまうとそれまで行った審査が無駄になってしまうからです。審査請求の取り下げは、見通し時期リストへの掲載に関わらずできません。どうしても審査をしてほしくない場合には、出願を取り下げることが必要です。
 参考:審査請求のメリット・デメリットは何か?

商標や意匠の審査着手時期の確認方法

 商標や意匠も審査着手時期を知ることができます。いずれも特許と同様に特許庁で公開されているからです。

 商標の審査着手時期の確認方法

 商標の審査着手時期は、審査室別に月単位で公開されています。特許のように出願番号ではなく、「いつ頃出願された出願を、何年何月に審査する。」という感じで公開されています。これは、商標が出願審査請求制度を採用しておらず、出願日順に審査していくためだと思われます。なお、着手時期の公開はされていないようですが、拒絶理由応答後の審査着手予定時期も教えてもらえるようです。商標の場合はお問い合わせフォームまで用意されており、特許よりも使いやすいです。

参考:商標審査着手状況(審査未着手案件)
   商標審査着手状況の問い合わせについて

 意匠の審査着手時期の確認方法

 意匠の審査着手時期は、意匠分類ごとに公開されています。スケジュール表を見る限り、意匠は、半年分の出願をまとめて審査するようです。意匠は商標とは違い、拒絶理由応答後の審査着手予定時期については教えてもらえないようです。
 参考:意匠審査スケジュール

特許、商標及び意匠の審査期間の実績

 特許、商標及び意匠のいずれも、年に1回審査期間が公表されます。公表されている審査期間は、特許の場合は審査請求から最初の通知までの期間の平均値です。商標及び意匠は、出願から、最初の通知までの期間の平均値です。この期間について、2019年は、特許は9.5カ月、意匠は6.0カ月、商標は9.5カ月になっています。
 出典:特許行政年次報告書2020年版 1.審査・審判の審査・審理期間

もっと早く審査してもらいたい場合には早期審査がおすすめ

 特許、商標及び意匠のいずれももっと早く審査してもらうことができます。もっと早く審査してもらう制度として、早期審査があります。一定の要件を満たした出願であれば、早期審査を活用することで、通常の審査よりも早く審査結果を通知してもらえます。なお、早期審査をした場合における、最初の通知までの期間は、2019年は、特許は2.5カ月、意匠は1.7カ月、商標は1.7カ月です。審査結果を早く知りたいという場合には早期審査を活用するのが良いでしょう。
 出典:特許行政年次報告書2020年版 18.早期審査・早期審理

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