海賊版の販売で逮捕されると、罰金と損害賠償と両方の支払いが必要になる場合があります

先日、偽ブランド品のTシャツをフリマアプリで販売したため逮捕されたという事件がありました。
逮捕された人が、グローブライド株式会社の商標権を侵害したようです。
他人の知的財産権を侵害して逮捕された人には、刑事罰が科されます。
参考:海賊版を販売すると逮捕されます
また、民事訴訟によって損害賠償が認定されると、被害者の損害を賠償していくことになります。

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被害者への損害賠償

海賊版の販売は、正規品メーカーの利益を奪う行為です。
奪った利益は持ち主に返さなければなりません。
それでは、海賊版を販売することで海賊(海賊版を販売する者)が100万円を稼いだら、その100万円を正規品メーカーに返せばよいのか?というと、そんなに単純な話でもありません。
正規品メーカーが販売すれば300万円の利益を得られていたとしたら、海賊が100万円を返すだけだと不十分だからです。
損害賠償額は、民事訴訟という裁判手続きを経て、裁判の中で決められます。
民事訴訟は、刑事罰の内容を決める刑事訴訟とは別個の訴訟になります。

損害賠償の計算方法

民事訴訟における損害賠償の決め方は、ざっくりと3パターンあります。
損害賠償は、金額を立証するために必要な情報が多く、複雑であるため、これらのような複数のパターンが用意されています。
1.譲渡された海賊版の数量×正規品1つ当たりの利益の額
2.侵害者の利益の額
3.海賊にライセンスした場合のライセンス料相当額
どの手段で損害賠償金額を計算しても良いですが、一番高くなる方法で計算することが一般的だと思います。
大抵の場合1→2→3の順に安くなっていくと言われています。
ちなみに、上記の100万円を稼いだら、100万円を正規品メーカーに返すという考え方は、「2.新会社の利益の額」に相当します。
また、正規品メーカーが販売すれば300万円の利益を得られていたとしたら…という考え方は、「1.譲渡された海賊版の数量×正規品1つ当たりの利益の額」に相当します。

損害賠償金は罰金とは別に支払うことが必要になる

被害者への損害賠償と刑事罰の罰金の支払いとはそれぞれ別個に支払いが必要になるお金です。
罰金は国の収入になり、被害者には支払われません。
このため、海賊に損害賠償を支払ってもらうためには、自分で民事訴訟を提起することが必要です。
海賊は海賊版の販売などで逮捕されると、刑事訴訟と民事訴訟と2つの裁判を行うことになります。
そして、罰金の支払い(懲役の場合もあります)と、損害賠償の支払いと、2重の支払いが必要になります。
海賊版の販売はやめましょう。

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