学生が弁理士を目指そうと思ったら…

私は、大学生の頃に弁理士を知り、弁理士になりたいと思いました。
しかし、弁理士試験は非常に難易度が高く、3000時間くらい勉強する必要があると聞いたため、当時はなるのを諦めました。
その後、紆余曲折を経て、結局3000時間くらい勉強して弁理士になったものの、学生の頃から弁理士になろうとせず、企業に就職してよかったと思っています。

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最初は事業会社(企業)に就職することをお勧めします

弁理士になろうと思っても、まずは企業に就職することをお勧めします。
いきなり特許事務所に就職することはお勧めしません。
なぜなら、特許事務所には30代になっても転職できるからです。
まずは、企業で知的財産(主に特許)に触れる仕事を経験して、それから特許事務所に転職することをお勧めします。
時期的には、就職した頃に弁理士の勉強を始めて、弁理士の資格を取得した段階で、特許事務所への転職を考えるくらいで良いと思います。

入る企業の選び方

弁理士になることを目指しているなら、特許をたくさん出願しているかつ、自分の専門に近い企業を選んだほうが良いと思います。
参考:特許検索ツールを使い、出願数の多い会社を探す方法
そのほうが、主体的かつ他人と差別化された志望動機を作りやすいですし、企業で知的財産に触れる機会も多いからです。
企業では、研究開発部門又は知財部門等の特許に触れることができる部門を希望されるのがよいと思います。
そして、研究開発部門に配属されれば、自らの仕事の成果を特許出願しましょう。
知財部門なら、研究開発部門の成果をもとに特許を発掘しましょう。
このように、常に特許を意識して仕事を進めていくと、企業に居ながら、特許事務所とかかわりを持てると思います。
そこで、特許事務所とはどのような組織なのか観察してみたり、特許事務所の弁理士が何をしているのか聞いてみてください。
そして、ご自身の弁理士としてのキャリアが特許事務所で実現できそうか、よく考えてみて下さい。特許事務所に転職されるのはそれからでも遅くはないと思います。

新卒で特許事務所を勧めない理由

新卒で特許事務所に行くことはあまりお勧めしません。
なぜなら、企業への転職が難しくなる可能性があるからです。
特許事務所の仕事は、技術と、法律と、内外国語と、いずれにも精通する必要があり、非常に専門性が高い仕事です。
身に付けることができれば、何歳になっても働くことができると思います。
しかし、これだけ専門性が高い仕事は誰にでも務まる仕事ではありません。
能力を身に付けることができず辞めていく人もたくさんいます。
たとえ仕事をこなす能力を持っていたとしても、色々な事情で病んだり、続けられなくなる人もいます。
そのような場合には、企業に転職することも視野に入れる必要があります。
このとき、一度でも企業を経験したことがあるというのは、企業側からの安心材料になります。
最近は、特許事務所から企業知財への転職を希望する人が増えていると聞いており、実際に転職している人もいます。
しかし、私を含め、私の知り合いで特許事務所から企業に移った人は、企業経験者のほうが多いように思います。
特許事務所から企業に移る可能性はゼロではないことを踏まえると、一度は企業で働いたほうが良いと思っています。

企業知財部をテーマにした本

企業知財部をテーマにした本として「それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~」があります。知財部に異動になった主人公と、上司の弁理士の物語です。小説なので、少しドタバタしていますが、やってることは近いと思います。企業知財部の雰囲気はわかりませんが、業務内容はイメージできるのではないかと思います。

特許事務所や弁理士をテーマにした本

特許事務所に即した弁理士や知財の仕事を知りたい場合には、「こんなにおもしろい 弁理士の仕事<第4版>」という本もあります。私が読んだのは少し古い版ですが、弁理士の業務内容を知ることできますので、本当に弁理士を志すべきか悩んでいる場合は一読してみてはいかがでしょうか。

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