他人の商標権を使用するための2つのポイント

 兵庫県小野市観光協会とトンボ鉛筆は、過去に消しゴムのデザインをめぐって商標権に関するトラブルを起こしていました。それに対して、トンボ鉛筆が兵庫県小野市観光協会に使用を許可するということで決着がついたようです。そして、兵庫県小野市観光協会が、トンボ鉛筆の許可を得て「ONO」と書いた消しゴムを作りました。

 兵庫県小野市観光協会が大手文具メーカー、トンボ鉛筆(東京)の「MONO消しゴム」のパロディー版「ONO消しゴム」を無許可で作った問題で、同協会が29日までに、同社の許可を得て消しゴム1万個を製造した。デザインは大幅に変更し、片面はMONO消しゴムそのままの模様。もう一方はひまわりの丘公園などを背景に明朝(みんちょう)体で「Ono」(小野)と表記している。

OnoとMONO、表と裏で仲良く パロディー消しゴムのデザイン決着
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他人の商標権を使用するためのポイント

今回のように、他人の商標権を使用するには、”許可”と”そのままの使用”の2つのポイントがあります。

許可について

 1つめのポイントは、商標権者の許可を得ることです。トンボ鉛筆は、MONO消しゴムについて、何件か登録商標を有しています。
例:第4268402号
  第4370038号
  第5930334号

他人の商標権なので、使用許可を取ることは当然なのですが、トラブルが生じた時点では使用の許可を取っていませんでした。「参考:許可なく「ONO消しゴム」販売中止 小野市観光協会
もし、商標権者の許可を得ることなく、登録商標を使用すると商標権を侵害することになります。

そのまま使用について

 2つめのポイントは、登録商標をそのまま使用することです。今回の一件で、兵庫県小野市観光協会は、消しゴムの片面をMONO消しゴムそのままの模様で作成しています。すなわち、トンボ鉛筆の商標のデザインを改変していません。前回は、登録商標から色を変えたり、文字をONOに変更したりするなど、登録商標のデザインを改変していました。
 このように登録商標に類似するようなデザインに改変して使用しても、商標権の侵害とみなされます。

まとめ

 このように、他人の登録商標を使用するには、”商標権者から許可を取ること”、そして、”デザインを改変せずそのまま使用すること”、これら2つのポイントを守る必要があります。これら2つのポイントを守らなければ、商標権を侵害することになります。もし、商標権を侵害した場合には、損害賠償や差止請求されることになりますのでご注意ください。

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