”構成要件列挙型”対”書き流し型”

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構成要件列挙型・書き流し型

 特許事務所の仕事の主なものに、明細書作成がある。明細書作成には特許請求の範囲の作成、つまりクレームドラフティングが含まれる。クレームドラフティングには構成要件列挙型及び書き流し型の2つのパターンがある。どちらのパターンで書いてもよいのだが、外国出願をするときには、書き流し型よりも構成要件列挙型が望ましい。
 参考:特許事務所(弁理士)の主な仕事

構成要件列挙型のクレームの構成

 構成要件列挙型のクレームとは下記のような構成で書かれたクレームだ。

〇〇するA機能部と、
〇×するB機能部と、
×〇するC機能部と、
××するD機能部と、
を備える、情報処理装置。

 このように、構成要件列挙型のクレームは、構成要件を列挙して、最後に発明の名称で締めくくる構成のクレームである。また、最初に発明の名称を記載して、そのあとに各構成要件を列挙していく書き方も見たことある。これも構成要件列挙型の一具体例だろう。

書き流し型のクレームの構成

 書き流し型のクレームとは、(たぶん)下記のように書かれたクレームだ。読みやすさのために改行を付したが、改行が付されていないパターンのほうをよく見かける。

A機能部が〇〇し、
B機能部が〇×し、
C機能部が×〇し、
D機能部が××する、情報処理装置。

 書いていて思ったが、主語が多いという印象を受けた。書き流し型のクレームは、上から下に時間が流れていくような経時的な印象を与える。方法クレームならよいのかもしれないが、物クレームには適当ではない感じがする。

クレームは構成要件列挙型で書くほうがよい

 特にこだわりがなければ、クレームは構成要件列挙型で作ればいいだろう。米国では構成要件列挙型のクレームが推奨されているし、日本でも構成要件列挙型であることに不利益はないからだ。書き流し型のクレームで日本に出願した場合、外国(米国)に出願するときには、構成要件列挙型に直す必要もでてくる。修正を誤ってしまうおそれがあるし、構成要件列挙型に直し忘れる可能性もある。このようなことから、書き流し型でクレームを作成する意味はない。

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